2010/02/09

Daijoubu !!!

これからいろいろなお話をここで書いていくわけですが、
始めにこれだけは書きたいと思ったことがあります。

まずはお読みください。

私Serroseがトルコにいた頃、病気になると、それはもう周りの人たちがよく面倒を見てくれました。
お父さんはスープを作ってくれるし、
お母さんは薬を買いに走り、ハーブティーを入れてくれる、
おばあちゃんは着替えを用意し着替えさせてくれる、
私の好きな果物を買ってきてくれる、
テレビのチャンネルは私の好きなチャンネル
(たとえそれがみんなは好きではないチャンネルであっても・・・)

私が日本に住んで間もない頃、
風邪を引いたことがありました。

まだその頃は日本語もまったくわからない、
日本の文化もわからない、という頃です。

ですので、風邪自体は大したことはなかったのですが、
問題は私の『気持ち』です。
とても寂しく落ち込みました。

Yoshiが彼のお母さんに頼んで、薬を買ってきてくれました。
嬉しくて少し気持ちも落ち着きました。
そして彼の仕事が終わるのを待っていました。
たまたまその日は仕事が終わるのが遅くなったので、
私の家に来たのも遅い時間でした。

彼が私の家に来て、私の様子を見て一言、

『大丈夫』

と日本語で言いました。
この一言が「大丈夫?」という質問だったのかもわかりませんでした・・・

私はすぐに辞書を開いて「だいじょうぶ」という言葉の意味を調べました。
その意味は・・・

大丈夫 = 関係なし

???

はい???

なんですか、それ???

とてもビックリし、落ち込み、同時に怒りも感じました。。。

だってそうですよね?
私が体調を崩して寝込んでいるのに、
「関係ない」
だなんて・・・

次の瞬間、私の目には涙が・・・しかも大量に・・・
私は一体ここで何をしているんだろう?
何のために日本に来たのだろう?

その私の姿を見たYoshiはビックリして、一生懸命私に説明しました。
その後、私はようやく落ち着くことが出来たのです。

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これが私たちの初めてのケンカでした。
ケンカの原因が「だいじょうぶ」というたった一言・・・

今では、この「大丈夫」という言葉がとても便利な言葉だということはわかっています。
しかし、便利であると同時に、わかりにくい言葉でもある、とも思います。
特に「外国人」にとって・・・

例えば、私が食事を作って一緒に食べます。
「おかわりは?」
と私が聞くと、彼が「大丈夫」と言います。
コレがまた難解です。。。

「大丈夫、もうおなか一杯」

なのか、

「大丈夫、まだ食べられる」

なのか・・・一体どっちなの?

特に私がキッチンから聞いて彼の顔が見えない状態でこの答えが返ってくると・・・

今ではかなり彼の答えの意味もわかりますが、お客さんが家に来た時に同じような答えだと、どちらの意味なのか迷うことが多いです・・・

日本人の皆さんにしてみればどうということはないかもしれませんが、
もしかしたら私以外の日本在住の外国人にとっても簡単なことかもしれませんが、
私にとっては・・・

あ~日本語って難しい!!!

と実感する瞬間でもあるのです。

私の勉強は続く。。。



【Yoshiより一言】

いやぁ、この時はビックリしましたよ、ホント・・・
うっかり「だいじょうぶ」と日本語で言ってしまったがために起こった出来事。
不安な彼女を安心させようと「大丈夫だよ、すぐに治るよ」というつもりで出た言葉なのですが・・・
でも私自身も「日本語って難しい」と思ってしまう状況って結構多いんですよね。
この「大丈夫」や「どうも」、「結構」など、状況によっていろいろな意味で使えるのは便利なのですが、時として同じ言葉でもまったく反対の意味になることもありますよね?

それにしてもこの時ほど「辞書」を恨んだことはありませんでした(笑)
「大丈夫=関係なし」って・・・
英語などと違って、日本語⇔トルコ語の辞書ってまともなものが無いといってもいいくらいなんです。
日本の辞書で有名な大出版社様からも出ていないんですね。
(お願いですから出してください!!! →当方切実)
このときに彼女が使った辞書も、いわゆる「ポケット辞書」みたいな小さな「簡易辞書」のようなものだったし、英語で言うと、「大丈夫=no problem」ではなく、「it doesn't matter」の方が書いてあったようなんです・・・。確かに間違いではないけれど・・・

こういうことはこれからも続きます。。。
(ていうか今でもたまにあります・・・泣)

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